パーストープ社製品について
長瀬産業は塗料・インキ業界を中心にパーストープ社製化学品 ポリオールを在庫販売しております。
ポリオールはポリエステル樹脂やウレタン樹脂・アルキッド樹脂の原料として、塗料や潤滑油・ウレタンフォームなどの素原料に採用されています。
パーストープ社はマスバランス方式生産に関して、10年以上の実績があります。更に2023年からはスウェーデンで製造する石化由来ベースのポリオールを廃止し、全てマスバランスのコンセプトに基づき、再生可能またはリサイクル由来であるサステナブルな環境対応型ポリオールへの置き換えを進めています。
パーストープ社は、第三者認証のISCC PLUS認証を取得しております。パーストープ社のポリオールは、貴社製品の GHG(Green House Gas、CO2など)削減に貢献します。 Scope3の削減を目標に掲げるお客様は是非ご採用ください。
再生可能資源からの多価アルコール
製品名 | 化学名 | 塗料用途 | 非塗料用途 | CAS No | 構造式 |
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Evyron™ T (エビロンT) |
Trimethylolpropane TMP トリメチロールプロパン |
ウレタン樹脂 アルキッド樹脂 ポリエステル樹脂 |
合成潤滑油 ウレタンフォーム |
77-99-6 | |
Evyron™ DT (エビロンDT) |
Di-Trimethylolpropane Di-TMP ジトリメチロールプロパン |
アクリルモノマー/オリゴマー |
合成潤滑油 特殊樹脂および化学中間体 |
23235-61-2 | |
Voxtar™ M (ボクスターM) |
Pentaerythritol ペンタエリスリトール |
アルキッド樹脂 ロジンエステル等 |
潤滑油原料 | 115-77-5 | |
Voxtar™ D (ボクスターD) |
Di-Pentaerythritol ジペンタエリスリトール |
アルキッド樹脂 ロジンエステル |
潤滑油原料 UVアクリルモノマー |
126-58-9 | |
Neeture™ N (ニーチャーN) |
Neopentyl glycol, NPG ネオペンチルグリコール |
ポリエステル樹脂 水溶性アルキッド樹脂 |
不飽和ポリエステル樹脂 ポリエステル樹脂添加剤 潤滑油 |
126-30-7 |
GHG排出量の削減 ~CFP(Carbon Foot Print)~
再生可能エネルギーを使用した製造やマスバランス原料の使用により、石化由来のものに比べて、二酸化炭素排出量を大幅に削減することが期待できます。
パーストープ社のISCC PLUS認証製品は、第三者認証を受けたGHG排出量情報を提供できます。
競合品(輸入)は中国で製造。中国⇒日本への海上輸送で発生したCO2排出量を含む
輸送分の二酸化炭素排出量は、国土交通省/運輸部門における二酸化炭素排出量を参照(詳しくはこちら)
パーストープ社について
- ・世界的なベースポリオールメーカー
- ・世界複数拠点での製造 スウェーデン、ドイツ、イタリア、オランダ、米国、中国、インド(New)
- ・主な製品:ベースポリオール(ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール)、スペシャリティポリオール(デンドリマー)、ギ酸塩など
- ※ 主な用途:塗料・インキ、合成潤滑油、UV硬化樹脂
- ・更なるGHG(地球温暖化ガス)削減のため、回収した二酸化炭素から自社原料となる持続可能なメタノールを製造(Project Air、2026年末操業開始予定)
パーストープ社環境への取り組み
電力:再生可能原料電力を調達
熱源:廃チップによるスチームの供給
- 2010年
- 世界初の再生可能ペンタエリスリトールの発売
- 2017年
- 再生可能ポリオールの拡大(トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコール)
- 2023年
-
Perstorp工場で生産される化石由来ベースのポリオールを環境対応型ポリオールへの置き換え推進
マスバランスに基づく100%再生可能原料由来トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコールを上市
- 2024年
- インドグジャラート州のSayakha工場を新稼働 Voxtar™を含むPenta関連製品を生産
- 2026年末
- Project Air(二酸化炭素を再利用する循環型設備CCU(Carbon Capture Utilization, 炭素回収利用)を備えた新工場)稼働予定
マスバランス方式とは
ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料)がそうでない原料(例:化石由来原料)と混合される場合、原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法のこと。 パーストープ製品は、ISCC PLUS認証を取得しております。
分離方式
マスバランス(MB)方式
Project Air(プロジェクトエア) ~回収した二酸化炭素を持続可能なメタノールへ~
パーストープはステヌングスンドに二酸化炭素を再利用する循環型設備CCU(Carbon Capture Utilization, 炭素回収利用)を備えた新工場を建設中です。(2026年末操業開始予定)
自社の事業から排出される二酸化炭素が持続可能なメタノールに変換されます。
このメタノールは環境対応型ポリオールの主要原料として使用されます。
期待される効果1. 二酸化炭素削減量年間50万トン ※スウェーデンの年間排出量約1%削減に相当
期待される効果2. 20万トンの石化由来のメタノールからサステナブルメタノールへ置き換え