システム概要
スプレー塗装のシンナー(希釈溶剤)を液化炭酸ガス(液体二酸化炭素)に置換えて塗装するシステムです。液化炭酸ガスを希釈溶媒とすることで、VOC排出を削減するだけでなく、塗着効率や意匠性、乾燥性の向上が期待できます。VOC削減や塗着効率の改善は温室効果ガスの削減(Scope 3)にも貢献します。
液化炭酸ガス=液体二酸化炭素を利用するメリット
- (1)人体に無害
- (2)環境負荷が低い
※液化炭酸ガスは石油精製プラント等で発生したCO2を大気解放せずにリサイクルしている原料です。従って、新たな温室効果ガス(CO2)の排出にはなりません。 - (3)非常に優れた溶解力と粘度低減効果、揮発性をもつ
- (4)シンナーよりコストダウン可能/li>
導入メリット1
塗装のVOCを約50%削減!!シンナーフリーを実現した事例もあります。
※塗料に適した炭酸ハイブリッド塗装専用シンナーを提案します。
従来法
提案法
導入メリット2
揮発成分しか変えないので塗膜品質、外観、塗装条件を損なわない!!
液化炭酸ガスの急激な体積膨張で微粒化を促進する「内部霧化」が起こるため外観UPや塗着効率UPも!!
導入メリット3
既存の塗装ラインに置換え可能!! 塗装装置以外の設備変更は必要ありません。
VOC低減技術との比較
水性塗装や粉体塗装と比べて導入のハードルが低く、ハイソリッドよりVOC削減効果が高い。
溶剤型塗料から切替の場合 | VOCの削減率 | 塗装設備改造 | 塗装条件 | 焼付温度 |
---|---|---|---|---|
ハイソリッド | 45~60% | 不要 | 変化なし | 変化なし |
水性塗料 | 70~90% | 中~小改造 | 変化 | 高い |
粉体塗料 | 100% | 大改造 | 変化 | 高い |
炭酸ハイブリッド塗料 | 60~75% | 小改造 | 変化なし | 変化なし |
ハイソリッド:一般溶剤塗料と比較し固形分(不揮発分)の割合が高い塗料
水性塗料:塗料の希釈にシンナーの代わりに水で薄められる塗料の総称
粉体塗料:塗料中に溶媒を用いず塗膜形成成分のみにて配合されている粉末状塗料
用途
「溶剤系塗料×スプレー塗装」ならどこでも適用可能!!
端末機器・家電
食品パッケージ
建築現場
建設機械
自動車内装
自動車外装
航空機
船舶
お試し
貴社でお使いの塗料で塗装試作をしてVOC削減量や塗装条件などのご提案をさせていただきます。 お気軽にお問い合わせください。 ※炭酸ハイブリッド塗装システムは加美電子工業(株)殿(システム名:超臨界CO2塗装システム)と共同で開発して参りました。引き続き共同で事業化を進めております。