Recruitment information2022

アセット 1
Interview 01
Yasumitsu Orii, Ph.D.
未来のビジネスの
核をつくる NVC室(*)
*New Value Creation室
折井靖光
執行役員 NVC室 室長 博士(工学)
工学研究科博士課程修了

NVC室発足の背景をお教えください

長瀬産業およびNAGASEグループに潜むポテンシャルを顕在化し、イノベーションを推進していくことを目的に発足した社長直轄組織です。5〜10年、そのさらに先を見据えたビジネスを創出するため、様々な取り組みを行っています。IoTやAIといった先端産業の潮流と、長瀬産業が培ってきた材料・素材に関する知見を掛け合わせ、市場に先駆けた新規ビジネスを生み出すことを目指しています。

どのようなことに取り組んでいるのですか?

例えば、若手社員が持つ素晴らしいアイデアを、上司や部門長を飛び越えてNVC室が直接審議することで、スピード感を持った可視化と承認を可能としています。しかも、審議をする社員は、半導体やAI、電気、バイオなど各分野の第一人者と言える工学博士たち。異なる分野の知を結集し、アイデアを形にしていきます。こうした社員発のビジネスを後押しする一方で、NAGASEグループと親和性の高いビジネステーマをこちらで設定し、事業部を横断したワーキング・グループを組織し、ビジネス化を目指す取り組みも行っています。

具体的なビジネステーマを教えてください

「次世代ワイヤレス通信(5G・6G)」「3Dプリンター」「ヘルステック」「センシング技術」「バイオミメティクス(生体模倣)」が挙げられます。これらはNTV(*)と呼ばれるコミュニティの管轄下で行われており、自ら手を上げた有志によって推進されています。部門の垣根を超えた組織から創発されるクロスファンクションなアイデアを、共有・伝播していく機能も担っており、定期的に社長を含む役員を前にした報告会・・・いわゆる事業計画発表を経て事業化のチャンスを伺います。

(*)NAGASE・テクニカル・バイタリティプログラム/イノベーションをボトムアップで推し進める部門横断型のコミュニティ活動

最終的な目標は何でしょうか?

世界の先端産業を支える材料・素材の多くを保有しているのは、実は日本。長瀬産業はその優位性の一端を確実に担っています。目指すのは、圧倒的な技術力を有する日本のマテリアル分野全般に寄与するインフラ的・エンジン的な存在を確立すること。これらを、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)やブロックチェーンなどNAGASEならではのDXの取り組みによって、実現していきたいと考えています。もちろん、未来の新たな事業の柱になるようなビジネスの創出や、既存ビジネスの拡大も、同時に目指していきます。

具体的にどのような未来をイメージされているのでしょうか?

現在、AIによって人の五感をセンサーで再現する研究が世の中で進んでおり、長瀬産業でもこうした分野の研究を行っています。例えば、匂いセンサーの研究が進み、冷蔵庫に搭載できたとしたら、賞味期限より精度の高い「食べごろ」が各家庭でわかるようになります。匂いと病気の因果関係が解き明かされ、医療分野で病気の早期発見へと応用されていくかもしれない・・・このようなワクワクする未来や可能性がいくつもあります。

MIについてはいかがですか?

研究・実験分野への可能性を例に挙げると、実験と検証は膨大な時間と忍耐を要します。そこにMIを持ち込み、先人たちの研究や知識をAIに学習させることで、物理的に要してきた研究の時間を大幅に減らすことが可能になるでしょう。医療分野では、2000万件の論文を読み込ませたAIが、難しい症例の診断を10分で終えた・・・といった実例も出ています。こうしたMIの提供を、多岐にわたる材料・素材の知見を持つ長瀬産業が行えば、産業・社会に大きな貢献ができるはずです。こうした想いから、NAGASEがIBMと共同開発してきたMIに「TABRASA」という名前を付けてサービス提供を開始しました。ユーザーの研究開発プロセスを大幅にスピードアップすることで、新たな材料・素材の開発をサポートしたいと考えています。

改めて長瀬産業の強みは何でしょうか?

長瀬産業には、グループ製造会社の技術などメーカー機能としてのアセット(資産)がある。つまりメーカーの気持ちがわかる商社と言えます。しかし本質は商社ですから、アセットに縛られすぎずに自由に・柔軟にビジネスの舵を切れる。自社に研究機能も有していますし、足りない技術・新たな技術を大学やベンチャー企業と手を組んで取り入れていくフットワークの軽さもある。これは独立系商社ゆえでしょう。そして何より、サプライチェーンの川上から川下まで多くのお取引先とつながっている強固なネットワークがあります。これらすべてが、長瀬産業の強みだと思います。

応募者へのメッセージをお願いします

「時間は未来から現在、過去へと流れる」という言葉を大切にしています。要は、目指すべき未来から逆算をして今成すべきことに向き合う・・・そんな常に未来を見据えた生き方が、人生を面白くすると思うのです。今失敗をしたとしても、未来で成功すればそれらはすべて成功のための糧として上書きされます。それができなければ、失敗は失敗のまま。長瀬産業のこれからは、面白いです。成功の糧となる挑戦と失敗をいくつもできるでしょう。きっと、あなたの思い描く未来を現実にできるビジネスに出会えるはずです。