ナガセグループ CSR報告書 2010
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長瀬産業株式会社CSR報告書 201014ナガセグループの中核企業である長瀬産業においては環境負荷低減活動と併せて「環境に配慮した事業推進」を重要な環境方針の一つとして掲げ、社会の要求する環境配慮型商材の発掘やグループ製造会社での開発を通じて、環境負荷の低減に寄与しております。製造工程における温室効果ガス排出削減ナガセグループの中核的な製造子会社で、多品種にわたるエレクトロニクス関連製品と機能化学品を生産するナガセケムテックス(株)播磨事業所では、燃料を重油からLNGへ転換することなどにより、温室効果ガス排出削減、省エネを図りました。長瀬産業(株)のエネルギー消費・排出量データ輸送エネルギーの削減への取り組み当省エネ法では3,000 万トンキロ以上の国内物流量を有する荷主を特定荷主として定義し、輸送エネルギー削減に向けた取り組みを義務化しております。当社はこの法律に基づく特定荷主には指定されておりませんが、販売管理システムの物流伝票データを利用し国内貨物輸送量を自動計算する「NECOシステム(Nagase Energy Calculation Online System)」を開発し、2008 年8 月から運用を開始しました。本システムの導入により、年間貨物輸送量とCO2 排出量を自動的に算出できるようにしました。今後、地球温暖化防止の要請に応えるため、このシステムによるデータ分析を行い、輸送ルート最適化によるエネルギー削減に向けた取り組みを実施して参ります。また、ナガセグループでは、1996 年から染料関連製品の配送を同業者と共同で行う「共同物流」を実施しております。この共同物流により、従来分散していた製品倉庫の統合が図れるとともに、効率的なユーザーへの配車対応など、きめ細かなサービスが提供できるようになりました。また、このような効率化を推進したことにより、輸送におけるエネルギー使用の削減に寄与しました。これらの活動を通じて、ナガセグループでは顧客満足度と環境負荷の低減を同時に具現化して参ります。<ナガセグループ> 環境低減活動2005 2006 2007 2008 2009一般廃棄物排出量の推移再利用量(トン)2005 2006 2007 2008 2009廃棄量(トン)05010015020004080120160商社機能を担う長瀬産業(株)では、製造メーカーのように大量のエネルギーを使用する形態ではないため、電力、コピー用紙、水資源といった資源利用の効率化、廃棄物の低減や分別といった地道な取組みが主な環境負荷低減活動となっています。夏季ノーネクタイの推奨や空調温度の設定(夏季28℃、冬季20℃)等のクールビズ・ウォームビズの推進、オフィス内蛍光灯の間引き、不使用時の消灯の徹底による消費電力の削減及び社員食堂での割り箸からプラスチック箸の導入による廃棄物削減等の取り組みを行いました。分別収集の徹底とリサイクル活動を実施してきたことにより、過去5 年間で再利用量は7.0%増加し、廃棄量は21.5%の削減となりました。

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