ナガセグループ CSR報告書 2010
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長瀬産業株式会社CSR報告書 20102トップメッセージ経営理念「誠実に正道を歩む」のもと、CSRに積極的に取り組み、ステークホルダーとともに持続的な成長を目指します。2008年の米国の金融危機に端を発した世界同時不況は、各国の経済対策等により最悪期を脱し、日本経済は緩やかに回復、また、世界経済においては中国をはじめとしてアジアなどで持ち直しの動きが見られています。2010年度は、昨年に引続き中国・アジアが牽引役となり緩やかな回復基調が継続すると思われますが、国内での景気刺激対策の息切れや欧州の金融不安、中国上海の万博閉幕以降の先行き不透明感など、依然として楽観視できない状況にあります。このような状況のもと2009 年4 月より3 ヵ年の中期経営計画「“CHANGE”11」をスタートさせました。企業に求められる価値のあり方が変化する中、CSRをより重視した経営を図るため、「“CHANGE”11」においては、ナガセの目指す姿を、ステークホルダーごとに定めています。顧客に対しては「独自のソリューションの提案」を、社員に対しては「夢と理想を実現する場の提供」を、株主・投資家に対しては「持続的な企業価値の向上」を、社会に対しては「社会および地球環境への貢献」をナガセは目指しています。また、「“CHANGE”11」では6つの重点施策を掲げており、中でも「環境・エネルギー関連技術の取り組み」に重点を置き、グループ全体で取り組んでいます。具体的には、薬液リサイクル分野やエポキシ樹脂を使用した風力発電分野、電池分野、バイオリファイナリー分野といったテーマを挙げています。2010年3月期におけるグループ全体での環境・エネルギービジネスの売上高は約1,000億円程度でありますが、「“CHANGE”11」の最終年度である2011年度には1,300億円を目指しています。また、グローバルな人材の強化という観点から「ダイバーシティの推進とワークライフバランスの支援」も重点施策の1つとし、多様な能力・個性を最大限発揮できる職場環境の整備に取り組んでいます。これからも「誠実に正道を歩む」という経営理念のもと、CSRへの積極的な取り組みを通じて、顧客、社員、株主・投資家そして社会に対して定めたナガセの目指す姿を実現することで、持続的に成長してまいります。代表取締役社長 長瀬 洋

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