ナガセグループCSR報告書 2012
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① 法令・規則および社内規定・ルールの遵守? 法令やルールを遵守し、社会的規範に逸脱することのない、誠実かつ公正な企業活動を行う。? 国際社会のルールに適応した事業運営を行い、グローバル企業としてさらなる発展を目指す。②反社会的勢力の排除社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力に対しては、毅然とした態度で臨み、これを断固として排除する。③ 社会に有用な製品・サービスの提供社会に有用な製品・サービスを提供することにより、社会に貢献する。④社員の人格・個性の尊重? 社員一人ひとりの主体性と創造力を尊重し、それが企業活動に活かされる企業風土を醸成する。? また、社員の健康を守るとともに、人権を尊重し、差別のない公正な処遇を行い、安全でゆとりのある職場環境を確保・実現する。⑤ステークホルダーズ(利害関係人)への情報公開顧客、取引先、社員、株主等に対して、企業情報を積極的に公正に開示し、透明性の確保に努める。⑥6地球環境の保全地球環境をより良き状態に保全していくことが自らの責務であることを自覚し、行動する。 当社の経営理念「社会の構成員たることを自覚し、誠実に正道を歩む活動により、社会が求める製品とサービスを提供し、会社の発展を通じて、社員の福祉の向上と社会への貢献に努める。」に則り、以下のコンプライアンス基本方針を制定し、実施する。 この基本方針は、当社が様々な企業活動を行っていく上で、会社および役員・社員が遵守すべき行動規範を定めるものである。役員および社員は、この行動規範に則って行動すると同時に、関係先をはじめ社内組織への周知徹底に注力する。またこの行動規範に抵触するおそれのある事態が発生した場合には、早急に問題解決を図り、原因究明と再発防止に向けた業務改善を行う。コンプライアンス基本方針 国際社会における「環境・安全」に対する意識の高まる中、また、化学品にとどまらず製品に含まれる化学物質への関心も高まる中、当社では化学品・製品管理委員会を設置し、ナガセグループが取り扱う商品全てに関連する法令・規制に適切に対応する体制を整えています。個々のリスクに対する当社の具体的な施策「商品関連法令への対応」化学品法令・規制に対応するための仕組み 当社では、新たな化学品を取り扱うにあたり、商品についての成分や法令をチェックし、前述のCP-PASシステムでデータ管理を行っています。このような管理を行うことで、国内外の法令・規制の改正時に迅速に管理対象となる物質を含む商品を特定し、需要家への情報の提供を可能としています。また、最近の需要家からのグリーン調達強化の要望に対応するため、2007年2月に制定した「グリーン調達ガイドライン」を「グリーン調達管理規程」として2011年11月に制定し、適切な商品を確認の上で調達・提供しています。 また、日本化学工業協会、日本化学品輸出入協会等に加盟し、化学品規制に関する情報入手を行い、さらに製品に含まれる化学物質のサプライチェーンでの情報伝達を行うため、アーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)へ参加し、提供される製品含有化学物質の情報伝達ツール「MSDS Plus」「AIS」などを活用し、的確な情報伝達に努めています。国際的な化学物質管理のための戦略的アプローチ(SAICM)へ向けて 2002年のヨハネスブルグサミット(WSSD)で定められた実施計画では、2020年までに化学物質の製造と使用による人の健康と環境への悪影響の最小化を目指すこととされています。この理念に基づき、世界全体で化学物質管理規制が厳格化・共通化が進捗しており、現在各国において法令・規制が大きく変わりつつあります。 欧州では2007年にREACHが施行し、2009年には中国・韓国・台湾といった国々での化学品管理法令の改正強化がなされており、グローバルにビジネスを展開する当社を中核として、海外現地法人における法令・規制対応もグループとしてサポートしています。 当然、これらの法令は最終製品メーカーの製品にも影響が出てくることとなります。従って、ナガセグループから需要家への情報提供も重要な機能であるため、化学品管理規制に関連した世界情勢の動きを先取りし、取り扱い商品に関する化学物質情報のグローバル管理を実現させるために海外現地法人における商品管理についてシステム化・教育・指導を推進しています。

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