<text><span>【第1回開催報告】</span>種目、クラス、障害に同じなんてない。 「高みを目指す」その想いは一つ</text>

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2022.11.11

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【第1回開催報告】種目、クラス、障害に同じなんてない。 「高みを目指す」その想いは一つ

第1回WPA公認パラ陸上競技大会「NAGASEカップ」が2022年7月2〜3日、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場で開かれました。「競技場から共生社会を」というコンセプトのもと、障害の有無に関わらずアスリートが参加し、同じレースで争うインクルーシブな方式で実施。2日間で延べ293人が参加し、大きな盛り上がりを見せました。

大会を特別協賛したNAGASEグループは2018年にブラインドランナーの和田伸也選手を社員として迎えました。和田選手は2021年の東京パラリンピックで、後にNAGASEの社員となるガイドランナー・長谷部匠選手とともに銀・銅メダルを獲得。私たちは、和田選手・長谷部選手との出会いを通じて、スポーツやアスリートの力が社会や社員に与える影響の大きさを感じてきました。

NAGASEが和田選手や長谷部選手との出会いからたくさんの事を感じたように、一人でも多くの人が新しい価値観と出会う場所を提供したい。それが、多様性が尊重される社会、そしてNAGASEが目指す「人々が安心・安全で快適に暮らせる温もりある社会の実現」につながるのではないか。そんな想いから、NAGASEカップを開催することとなりました。

2日間の大会には、障がいのある選手とない選手がほぼ半数ずつエントリー。障がいのない中学生選手の隣のレーンで、義足のトップパラアスリートが走るなど、他の大会ではあまり見られない光景が繰り広げられました。また、「(自分よりもタイムの早い)健常のアスリートと走ることで好記録を狙えた」というパラアスリートの声も。400m(T63)の保田明日美選手が1分21秒50で世界記録を樹立。800m(T11)の和田伸也選手が2分4秒17、400m(T36)の松本武尊選手が55秒90でアジア記録を塗り替え、合計10の日本記録が飛び出すなど記録の面でも意義ある大会となりました。

観客は延べ574人、JPAによるYouTubeライブ配信は延べ5,415回再生されました。民間企業名を冠した初めてのパラ陸上大会としてメディアの注目度が集まり、全国紙など23社が取材。特に、パラアスリートの世界記録に対する報奨金に注目いただきました。

NAGASE カップが、選手、関係者、地域、そして社員を含む一人でも多くの方々にとっての新しい体験、新しい価値観との出会いの場になってほしい。そうした場を、これからの時代を担う若い世代にも受け継いでいきたい。NAGASEカップを5年、10年と続けていく中で様々な出会いが生まれ、その一つひとつ積み重ねが、NAGASEが目指す社会の実現につながると信じています。

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