パラ陸上に彩りを。FURTHER, WE GO.<br>大会キービジュアルを公開

NAGASEカップのキービジュアルは、
シンガポール生まれの世界的フォトグラファーである
レスリー・キー氏らの手によって完成しました。

2022.06.30

Column

パラ陸上に彩りを。FURTHER, WE GO.
大会キービジュアルを公開

NAGASEカップのキービジュアルは、シンガポール生まれの世界的フォトグラファーであるレスリー・キー氏らの手によって完成しました。イメージづくりから制作に至るまでのレスリー・キー氏の思いや、コンセプトなどを紹介します。

レスリー・キー
NAGASEカップのキービジュアルを撮影するに際して、和田選手と長谷部選手に関する記事や映像を見て研究しました。テーマとしたのは「光」。2人が光を与えてくれるからです。地球における光は「太陽」と「月」なので、太陽のオレンジと月のブルーをイメージしました。また、2人の、父と子のような、兄弟のような、双子のような関係性も表現できたらと思いました。
このNAGASEカップが広がってほしいし、Web、紙媒体、ラジオ、テレビなどのメディアを通じて、一般も含めてたくさんの人に見てもらいたいです。今までパラリンピックに携わっていたアスリートもそうでないアスリートも、もう一つ自分の人生の中のゴールとして出場を目指してもらえればと思います。それが夢につながります。

中島友太 (アートディレクター・デザイナー)
NAGASEカップのキービジュアルを制作するにあたって、まずは、パラ競技の発展や世の中の人にもっとパラ競技の事を認知してもらえるようなビジュアルが良いのではないかと考えました。しかし、制作を進めるなかで長瀬産業さんの思いを伺い、パラ競技とそれ以外で区別しようとしない、スポーツ界全体を見据えた広い視野の考えに深く賛同しました。そこで、曲線の軌道をグラフィックとして用いて、選手がパラ競技という枠を超え、はるか道の先へ活躍が続いていくようなビジュアルを制作しました。その先にある一つの到達点として、ロゴには星をモチーフに取り入れました。

パラ競技ならびにスポーツ界全体にその輝きが広く長く照らされるように心から願っています。

第1回大会メインビジュアル

レスリー・キー
シンガポール⽣まれ。フォトグラファーとしてアート、ファッション、広告の撮影、映像監督などを中⼼に世界各国で活動。東⽇本⼤震災チャリティ写真集「LOVE&HOPE」が第40回APA経済産業⼤⾂賞。彼が⼿掛ける写真とアートマガジンのシリーズ「SUPER」は世界の企業やYOHJI YAMAMOTOをはじめとするファッションデザイナーなどと積極的にコラボレーションを仕掛ける。⽇本のLGBTのポートレートを撮影するプロジェクト「OUT IN JAPAN」、第19回⽂化庁メディア芸術祭エンタテインメント部⾨審査委員推薦作品に選出。また、国連が掲げる「持続可能な開発⽬標(SDGS)」のビジュアルとPVを製作。国連広報センターとSDGSの啓発活動も精⼒的に⾏う。2016年より、NHKと共に⽇本中の⼈々が夢や⽬標を共有し、よりよい未来を⽬指す、2020年のオリンピック・パラリンピックの東京⼤会の応援をテーマ「→2020レスリー・キーがつなぐポートレートメッセージ」写真の2000名以上のポートレート撮影とプロモーション映像を監督している。2021年、50才を迎え、彼が敬愛するオノ・ヨーコとジョン・レノンが、誕生年と同年1971年に愛と平和を歌った『イマジン』をオマージュした550ページにも及ぶ、渾身のチャリティ写真集『WE ARE THE LOVE』 を出版。人種、性別、国籍を乗り越え、愛に満ち溢れた約150点の写真で構成した『WE ARE THE LOVE』写真展を開催。

中島友太
大阪府吹田市出身。アートディレクター、グラフィックデザイナー、アーティスト、映像作家。カゼプロ株式会社を経て、2020年にクリエイティブユニット、エンライトメントに所属。アート、グラフィックデザイン、広告、ファッションテキスタイル、VJ、アーティストのMVやCDジャケット、舞台映像など、幅広い分野で活動。

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