細胞凍結保存液

NAGASE's Cryopreservation Solution-1

細胞凍結保存液 NAGASE's Cryopreservation Solution-1
細胞凍結保存液 NAGASE's Cryopreservation Solution-1

ケミカリーディファインド、動物由来成分およびDMSOフリータイプの細胞凍結保存液です。
従来のDMSOフリー製品での細胞生存率や細胞への過度なストレスなどでお困りの際にお奨めできる製品です。
日本薬局方収載品、医薬部外品原料規格収載品と同一成分など既知の成分から構成されています。
本製品は長瀬産業株式会社にて開発・処方検討を行い、国内にて生産を行っております。

ケミカリーディファインド、動物由来成分およびDMSOフリータイプの細胞凍結保存液です。
従来のDMSOフリー製品での細胞生存率や細胞への過度なストレスなどでお困りの際にお奨めできる製品です。
日本薬局方収載品、医薬部外品原料規格収載品と同一成分など既知の成分から構成されています。
本製品は長瀬産業株式会社にて開発・処方検討を行い、国内にて生産を行っております。

製品特徴

詳細資料をご希望の方はこちらからお問い合わせください。

仕様

製品コード NCS-1
製品名 NAGASE's Cryopreservation Solution-1
メーカー名 長瀬産業株式会社
製造場所 日本
保存条件 冷蔵(2~10 ℃)
使用期限 製造後2年
容量 100 mL
価格(税別) ¥12,000
カタログ ダウンロード
COA情報 準備中

実験プロトコル例

緩慢凍結プロトコル

好ましくは、状態の良い対数増殖期にある細胞で凍結保存していただくことを推奨します。

  1. 細胞の汚染や状態を確認して、従来の方法にそって試験管などに収集する。
  2. 細胞数や生存率を確認する。
  3. 従来の方法で遠心分離を行い、上清をアスピレーターにて除去する。
  4. 5×105~1×107個程度の細胞 / mLとなるように細胞凍結保存液を加えておだやかにピペッティングする。
  5. 細胞懸濁液をクライオチューブに分注する。
  6. -80 ℃のディープフリーザーで凍結保存する。
    市販の緩慢凍結容器を用いた凍結が良好な場合があります。
  7. 長期間の保存する場合は液体窒素タンクで保存する。
緩慢凍結プロトコル

融解プロトコル

  1. 凍結しておいたクライオチューブを37 ℃で速やかに融解する。
  2. 直ちに5~10倍量程度の培養用培地と混和する。
  3. 遠心分離を行い、上清をアスピレーターにて除去する。
    細胞種によってはそのまま2 → 4の工程へ進める場合があります。
  4. 適量の培地で懸濁し、培養用容器へ移す。
  5. 常法にて培養を行う。

よくあるご質問もご参照ください。
その他、操作方法について何か疑問点がございましたらこちらからお問い合わせください。

実施例

NAGASE's Cryopreservation Solution-1 および従来の保存液を用いた場合の細胞生存率・増殖性などの比較。

高い細胞凍結保存性能

NAGASE's Cryopreservation Solution-1 および従来の保存液(10 %-DMSO含有)を用いてヒト脂肪由来間葉系幹細胞(AT-MSC)を凍結保存後(-80 ℃で1週間)、培養した。NAGASE's Cryopreservation Solution-1はDMSOフリーであるにもかかわらず、本系ではDMSO含有保存液に劣らない起眠直後の細胞生存性(図1:NCS-1)と経時的な増殖性を⽰した(図2:NCS-1)。

図1 DMSO含有に劣らない生存性
図1:DMSO含有に劣らない生存性
図2 DMSO含有に劣らない増殖性(左から培養1日目、2日目および4日目)
図2:DMSO含有に劣らない増殖性(左から培養1日目、2日目および4日目)

ナイーブな細胞・長期間保存に対しての評価

NAGASE's Cryopreservation Solution-1 および従来の保存液(10 %-DMSO含有あるいは不含)を用いて正常ヒト繊維芽細胞(NHDF)を過継代して凍結保存後(-80 ℃で4ヵ月)、細胞数を算出した。NAGASE's Cryopreservation Solution-1 はDMSOフリーであるにもかかわらず、本系ではDMSO含有保存液に劣らない結果が確認できた(図3:NCS-1)。また、一般的なDMSO不含保存液では細胞状態や保存期間によって保存性能がばらつく可能性が示唆された。

図3 ナイーブな細胞に対しても高い保存性能
図3:ナイーブな細胞に対しても高い保存性能

細胞に対して低ストレス

NAGASE's Cryopreservation Solution-1 および従来の保存液(10 %-DMSO含有あるいは不含)を用いてヒト骨髄由来間葉系幹細胞(BM-MSC)を継代して凍結保存後(-80 ℃で2週間) 、細胞生存率を算出した。NAGASE's Cryopreservation Solution-1 はDMSOフリーであるにもかかわらず、本系ではDMSO含有保存液に劣らない保存性能を示した(図4:NCS-1)。
さらに、同条件で処理した被検群を融解してそのまま室温で3時間静置後に細胞生存率を算出した。NAGASE's Cryopreservation Solution-1 は他のDMSO含有および不含保存液と異なり生存率の低下がほぼないことが確認された(図4:NCS-1)。保存液への長時間暴露において低ストレスであることがうかがわれた。

図4 細胞へのストレス軽減(左から解凍直後および3時間後)
図4:細胞へのストレス軽減(左から解凍直後および3時間後)

大量サンプル処理・自動化などへの対応

NAGASEʼs Cryopreservation Solution-1 は泡切れ性能が優れており、繊細なピペッティング作業を軽減できます。また、動物由来成分およびタンパクなどの不安定成分を不含であるために製品安定性も⾼く、加えて保存液への⻑時間暴露ストレスを軽減できる処⽅設計となっていることから、大量サンプル処理・⾃動化の際などでお取り扱いいただき易い設計となっております。

詳細資料をご希望の方はこちらからお問い合わせください。

COA情報

【検査項目】

  • pH
  • エンドトキシン
  • マイコプラズマ
  • 無菌試験
製品コード 製品名 ロット番号 COA
NCS-1 NAGASE's Cryopreservation Solution-1 準備中

よくある質問

Q処方の開示は可能でしょうか?
A契約書締結後、開示可能です。こちらからお問い合わせください。
Q細胞保存液の共同開発は可能でしょうか?
A可能です。こちらからお問い合わせください。
QGMP製造品の供給は可能でしょうか?
A可能です。お受けできるかどうか協議の上、決定させていただきます。
こちらからお問い合わせください。
Q有効期限はどのくらいでしょうか?
A推奨の保管温度(2~10 ℃)で保存頂き、未開封の場合、製造後2年となります。
開封後はお早めにご使⽤ください。
Q別の容量の販売は可能でしょうか?
A現在の取り扱いは100 mL/本のみですが、大容量をご要望の場合はこちらからお問い合わせください。
Qサンプルのご提供は可能でしょうか?
A20 mLサイズの無償サンプルをご用意しております。こちらからお問い合わせください。
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。
    また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • 長瀬産業株式会社の承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
  • ウェブサイトに掲載している会社名および商品名などは、各社の商号、または登録済みもしくは未登録の商標であり、これらは各所有者に帰属します。
  • NCSはNAGASEʼs Cryopreservation Solutionの略です。
  • 2022年1月現在のデータを記載しています。

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