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アセット 1

中堅同期座談会
CROSS TALK

入社10年目の同期3人。国内外で豊富な経験を重ねた中堅社員から見た、長瀬産業の魅力や仕事の醍醐味について語ってもらいました。

加賀田 昭人
Akihito Kagata

スペシャリティケミカル事業部
スペシャリティ第二部 部統括付
2011年入社
生命農学研究科 応用分子生命科学専攻修了

入社後、スペシャリティ第二部第一課に配属。5年目に半年間、ニューヨークオフィスにてビジネス研修を経験。2017年に同部開発課へ異動。ナガセケムテックス製品の販売を担当。また、海外の会社とデジタルマーケティングに取り組む。2019年より現職。主に新規事業の立ち上げを担当。

小林 祐子
Yuko Kobayashi

フードイングリディエンツ事業部
営業部 営業第二課
2011年入社
生命環境科学研究科 生物資源科学専攻修了

入社後、有機ファイン部営業第三課に配属。対外診断薬の原料の輸入、国内メーカーへの販売を担当。2013年にフードマテリアル部HB製品課へ異動。グループ会社の林原製品の海外販売を担当。2016年に半年間、ナガセヨーロッパでの研修を経験。現在はナガセケムテックスの酵素の販売を担当。

寳川 卓治
Takuji Hokawa

カラー&プロセシング事業部
ポリマープロダクツ部 営業二課
2011年入社
商学部 商学科卒

入社後、ポリマープロダクツ部に配属。国内外の化粧品メーカー、食品パッケージメーカーを中心にマーケティング・営業活動に従事。これまでに米国・タイでの研修を経験。現在は、日本・ASEAN各国の市場で、米国化学品メーカーのプラスチック材料を拡販する戦略の策定・実行に取り組む。

Theme1

ビジネスの創造に向け、
事業部をリードしていく

二人ともかなり久しぶりだけど、今どんな仕事をしてるの?

今は、酵素製品を国内外に販売するビジネスがメインで、取り扱う製品が使われるのは主に食品。最終的にスーパーやコンビニで販売されている身近な食品に採用されることが多いから、成果を実感しやすいビジネスかな。

今取り組んでいるのは、新規事業の立ち上げ。例えば、省エネルギー、省廃棄物など持続可能なモノづくりの手法として期待されているフロー法による機能化学品製造の確立はそのうちの一つ。全くのゼロから新たなビジネスモデルを構築できる面白さがある。

僕は入社以来、ずっと樹脂原料を販売するビジネスがメイン。

そう言えば、歯ブラシのエピソード、覚えてるよ(笑)。

よく覚えてるね(笑)。そう、入社当時は化粧品・トイレタリー分野を担当していた。最近はシートフィルムや工業系分野を担当していて、プラスチック材料拡販に向けての戦略の策定・実行と、新しいトレンドの可能性を探索している。

僕らも今年で入社10年目。入社時からこれまで、仕事の中身も職場での役割もだいぶ変わってきてるよね。

そうだね。入社当初は目の前にある仕事を言われた通りにちゃんとやる・・・そこに必死だったし、それができると嬉しかった。今は、市場・業界を深掘りしてビジネスの種を見つけ、育み、拡げるという、より創造的な業務が求められる。手応えは大きくなるけど、その分、責任の重さを感じてる。

食品業界は長瀬産業において比較的新しい事業だから、若手〜中堅には柔軟なアイデアが求められる。中堅の私たちには積極的にアイデアを出し、それを実行する・・・言わば、事業部を引っ張っていく役割が期待されてると思うんだけど、やっぱり難しいよね。

従来の商社ビジネスだけでは厳しいという状況の中で、全社的に、既存ビジネスに依存しない、新しい事業の柱を構築する流れがある。そこは、僕たち中堅社員が率先して担っていくところだと強く感じるよね。

Theme2

“誠実さ”が育む人とのつながり
そこから仕事の楽しさが生まれる

ずっと働いてきて感じる長瀬産業の魅力は、誠実ってことに尽きる。

同感。コンプライアンスも徹底している。

「長瀬産業さんはきっちりしてるね」と言われることがあるけど、この倫理観こそ長瀬産業のアイデンティティ。

過去の先輩たちが連綿と誠実に仕事に取り組んできたからこそ、化学業界には長瀬産業のファンが多い。引き継ぎの際に、取引先の担当者が、「昔から長瀬産業の担当者が好きだから」といきなりフレンドリーに接してくれることもよくある。営業先で「昔、長瀬産業の○○さんにすごくよくしてもらって」なんて話もよく聞くし。一方で、この築き上げられた信頼を、壊すことはできないなと身が引き締まる。

食品業界における長瀬産業の知名度は決して高くないけど、ある営業先で「長瀬産業といえば、コダックの総代理店さんでしたよね。趣味の写真でとてもお世話になりました」と目を輝かせてくれた方がいた。それがきっかけで、距離がグッと近づいたのを覚えてる。

歴史のある会社だから、先人の築き上げた繋がりが、意外なところで恩恵となってくるんだよね。これは、本当にすごいこと。どれだけ信用されているんだって思う。

あと、楽しんで仕事をしている人が多いのも、長瀬産業の魅力だと思う。

確かに。楽しそうに仕事する人、多いよね。

「基本、楽しいかどうかが、自分の仕事の基準だ」って言う人もいる。自分でビジネスの仕掛けをつくって、成果を上げるのが何よりの喜びだから、その過程でどんなに過酷なことがあっても、楽しめてしまう・・・そんな気概に触発されている人も多いはず。

知識が豊富で人脈が広い先輩が多いけど、彼らは総じてビジネスをアレンジする力に長けている印象。長瀬産業という会社のビジネス環境が、そういう優秀な人材を輩出するんだろうなと感じる。

どんな人にも、「この人のこういう面は見習いたい」と思える部分があるよね。

例えば午前中に得た情報を、午後の商談の席で的確に変換・アレンジしてさらっと提案に取り入れている先輩を目の当たりにすると、すごいなと思う。まさに、「商社は情報が命」を体現している。

多分、条件反射的に、この情報はあのお客様に有益・・・だから提案に忍ばせようってなっているんだろうね。

Theme3

国内外でのすべての経験が
自分のキャリアの糧となる

これまでの経験で最もピンチな出来事って何?

・・・お酒の失敗はすぐ出てくるんだけどなあ・・・(笑)。北米向けの輸出を担当していた時、荷揚げする港湾エリアでストライキが起きて、貨物を港の船から動かせないってことが起こった。ただでさえ、需要が逼迫している案件なのに、一向にお客様に届かないという事態になって!

・・・考えるだけで恐ろしい。

日本から別途、製品を運ぶしかないから、現地の担当者やサプライヤーと密にやりとりしつつ、上司、デリバリーのアシスタント、ロジスティクスの部署などと連携して、航空便での手配や北米の様々な港の状況、国内輸送方法など、考えられるすべての輸送方法を調査した。結果的に、なんとかお客様の製造ラインを止めることなく、乗り切れたんだよね。どんなピンチでも、オールNAGASEで挑めばスピーディに問題を解決できる・・・そんな長瀬産業の強みを確信した出来事。

少し前に台風で関西の空港・港湾が被害にあった時、各部署が連携して現場状況や配送状況、最終的には保険請求などを行ったり、ということもあったね。

長瀬産業は技術に詳しい人材が豊富だから、品質に関する問題の対応が迅速にできる。これも長瀬産業の強みの一つだよね。お客様から、「今の供給元はクレーム対応に難があるので、次から長瀬産業にお願いしたい」と言われることも珍しくない。

じゃあ最も印象に残っている経験は?

私は、ナガセヨーロッパでの研修かな。ヨーロッパと一口に言っても各国ごとに価値観も言語も文化も全く違うということが良く分かった。それまではドイツオフィスのナショナルスタッフに、「ヨーロッパで拡販」と当然のように話をしていたけど、その感覚は間違っていたと反省。帰国後はその経験を活かして海外現地とのコミュニケーションをするように意識している。

そうなんだよ。僕らだって欧米のスタッフから、「アジアマーケット全部をよろしく」って安易に言われたら困るもんな(笑)。同じアジアでも、各国で全然事情が違うから。僕も、入社5年目でニューヨークオフィスに行き、そこで学んだ商習慣や文化の違いが、帰国後、海外現地とのコミュニケーションに活きてるよ。確実に。

僕もこれまでにアメリカとタイに研修に行く機会に恵まれたけど、特にタイでのビジネス研修では、海外のナショナルスタッフと現地の市場・ユーザーの開拓を行う機会を得られたことが、自分の大きな糧になった。日本と全く違うカルチャーに飛び込んで、皆と力を合わせてビジネスをつくる経験が、新たなビジネスチャンスを探索する今のミッションにも活きている。

Theme4

既存の枠を超えたビジネスへ
活躍できるフィールドは無限大

長瀬産業では基本的に「これがやりたい」という熱意とその裏付けさえあれば、頭ごなしにダメとか、言われることはない。僕自身、つかんできたビジネスのネタを、上司に話すと「ドーンと行ってこい」と背中を押してくれるし、その後も「あの案件、どうなった?」とフォローしてくれる。

裏付けさえあれば、なんでもやらせてくれる。そこに超えてはいけない枠はないという感じだよね。

一方で、もし間違っていたら、どこが間違っているのか、明確に指摘してくれる。さらに「それなら○○部の○○さんが詳しいぞ」などと、他部署の紹介も含めたアドバイスをしてくれる。

今、大学の研究機関やベンチャー企業との新たなビジネスを模索中だけど、そこで感じるのは、会社がビジネスを長期的に見てくれているということ。短期的に利益を上げられるか不透明であっても、事業化に向けての建設的な意見や、必要な資本の投下など、前向きな対応をしてくれる・・・ちゃんと未来を見据えてくれているのがわかるし、ありがたい。

最近は産休を取得する女性社員も増えていて喜ばしい。そんな例がもっと増えるとより働きやすくなると思うし、今後も会社には長く働ける環境づくりを期待したいね。

僕らが入社した10年前は産休後復帰した女性社員は少なかったからね。コロナ禍を受けての、新たな働き方へのシフトも早いと感じるし、世の中の流れに合わせて変わっていく、変わろうとする会社だなと感じる。

そうやって、どんどん変わっていくんだろうね。既存のビジネスの枠を超えた領域へ挑む長瀬産業だからこそ、多様な人材が必要になってくるわけだし、組織も変化を続けるはず。

IoT領域の技術と化学を掛け合わせた先進的なビジネスも増えてきてるし、若い人が活躍できるフィールドは確実に増えていくだろうね。

*掲載されている情報や部署名は取材当時のものです