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それぞれの事業部の今
見つけ、育み、拡げる
長瀬産業の価値を新たな域へ

まずはそれぞれの事業部の現状について話しましょうか。私が所属する部署は昨年、事業部名が「自動車材料」から「モビリティソリューションズ」に変わり、自動車に使用される樹脂原料や樹脂部品、電子部品等のビジネスで蓄積したリソース(幅広い顧客群、サプライヤー群、技術力のあるエンジニアや社員等)を活かし、今後は電車、飛行機、無人運転バスなどを含めた、移動体全般にビジネスを拡大している最中です。

最近自動車関連ビジネスでは積極的に投資も始めているとか・・・。

そうなんです。例えば、大手自動車メーカーの元開発者の方が創業したベンチャーに投資したのもその一つ。独自技術のパワートレインを拡販しようとしている同社と一緒に、新たな事業をつくろうとしています。

今、世界的にガソリン車からEV車への流れがトレンドになっていますが、そうなるとこれまでとはビジネスの様相も変わるし、長瀬産業の立ち位置も変わるのでは?

自動車の内部は、もはや最先端家電の集積地帯のようなもの。その分野のプロ集団である電子セグメントの人たちとはよく話をします。加えて、樹脂原料ばかりでは意外性もなければ大きな成長も見込めないので、先進的なモビリティに必要とされる金属等の無機材料やソフトウェアなどの探索・検討はもちろん、先進的なベンチャー企業への投資も積極的に行っています。

色々と未来のビジネスを仕込んでいますね。

これまでは、「長瀬産業って樹脂原料をやっている会社だよね」と言われることが多かったですが、業界内でそのイメージを変えていきたいし、その方が間違いなく面白い。

私が所属するスペシャリティケミカル事業部は、医薬品や化粧品業界を除く、化学品が必要なあらゆる業界向けに、多様な化学品を国内外のメーカーから仕入れて販売しています。事業部の強みは、川上から川下まで広範な活動ができる守備範囲の広さと、技術的な知見を備えた精鋭社員を擁していること。このポテンシャルを活かして、様々な情報・人・企業・研究機関などを“つなげる”・・・その先にビジネスの拡大と創造が潜んでいます。

事業部内だけでなく、長瀬産業のモビリティソリューションズ・エレクトロニクス・ライフ&ヘルスケアなど他の事業部との連携も、“つなげる”原動力になりますよね。

その通りです。ただ、これまでは、ある社員はビジネスにプラスになる他事業部の動きに気づけるけど、ある社員は気づけない・・・そんな属人的な営業活動に陥るケースが見受けられました。そこで、デジタル技術を駆使しながら情報管理することで、新しいビジネスの種の発見や、その価値を見逃さない組織づくりに取り組んでいます。そうすれば、長瀬産業が従来持っているノウハウや関係性など、いわばアナログな部分の強みがさらに活きる。デジタル×アナログで、長瀬産業の新たなアドバンテージが生まれるでしょう。そうすれば、新しいビジネスの種を“見つけ、育み、拡げる”という、長瀬産業発信のビジネスを増やすことにつながります。

私が所属するカラー&プロセシング事業部も、スペシャリティケミカル事業部と同様、カバーする業界が多岐にわたっています。その中で強みになっているのは、林原、ナガセケムテックス、福井山田化学工業など独自の技術を有する化学メーカーをグループ内に擁していること。

メーカー機能・研究機能を有する商社である長瀬産業の個性のコアですよね。

おっしゃる通りです。それらのアドバンテージを活かした、技術・製品・分析・サービスの包括的な提案力で、多様なビジネスを生み出していくのがミッション。川上のシーズと川下のニーズをつなげていくプロセスは、「見つけ、育み、拡げる」の起点となるような立ち位置であり、「未来」を強く意識する部門だと思います。

