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アセット 1
世界初の先端電子材料ディスプレイ市場拡大
Electronics & Energy Segment

Material
量子ドット・TADF

より効率的に、より綺麗に
低消費電力のディスプレイデバイス

今や大画面テレビは4Kが主流、さらに次世代の8Kも見えてきました。長瀬産業は、液晶ディスプレイの光の波長変換などに用いられる電子材料「量子ドット」の量産供給を、世界で初めて実現したNanosysに出資。総代理店として量子ドットを世界のディスプレイ業界に供給しています。量子ドットの特徴は、より効率的に発色の良い色の再現が可能になること。この技術を液晶テレビに付与することで、効率的に4K・8Kの新放送規格であるBT.2020の達成が可能になります。一方、液晶に比べて薄型で曲げられるなどの特徴があり、次世代ディスプレイとして注目が集まっているのが「有機EL」。長瀬産業はこれまで有機ELの弱点とされてきた「高コスト・低寿命・電力消費効率の悪さ」を改善する世界初の技術、TADF(熱活性化遅延蛍光)を保有するKyuluxに出資。TADFを用いることで化学的なアプローチで、低コストかつ高効率な有機ディスプレイデバイスを供給し、有機ディスプレイ市場のさらなる拡大を目指しています。

Possibility
次世代ディスプレイ

世界初の技術を活かし
新たな分野へ応用展開

現在、量子ドットはテレビへの搭載が主ですが、超小型・軽量プロジェクターや空間に映像を浮かべて見せるメガネ型ウェアラブルデバイスの実現を可能にする「マイクロLED」、「自発光ディスプレイ」など次世代ディスプレイへの搭載も検討されています。また、量子ドットが本来持つ、エネルギー変換という特徴を活かすことで、未開拓の分野に応用展開できる可能性を秘めています。例えば、太陽光やLED光の波長を農作物が育ちやすい波長へ変換する用途で農業分野へ、また、様々な波長の光を照射することで病気や肌のトラブルを治療する等の用途で医療分野やコスメ分野への貢献が可能です。さらに太陽電池、自動車等への応用も検討されています。一方、TADFは、低消費電力化を可能にすることから、超高速大容量、超低遅延、多数同時接続を実現する5G・6Gの次世代型通信に貢献できると考えています。

Episode
工場を止めるな!

即断即決即行動を求められた過酷な日々

今の自分はこれでつくられた。八巻が今もそう語る出来事がある。
それは入社6年目のことだった。当時、テレビ用の部品を取り扱っていた八巻は、取引先の台湾のサプライヤーから、従来にない新しいコンセプトの部品を開発したことを聞きつけた。
「これは面白い! 工程も簡略化されるしコストも抑えられる」
ピンときた八巻は、すぐに顧客のメキシコのテレビ製造会社A社に提案。八巻の目論見通り、A社に採用され、メキシコの工場への納入が開始された。
ところが、ある日、メキシコからかかってきた電話で事態は暗転した。
「大変な品質不良が起きた。すぐに来いと言われ、青ざめました」
八巻は即座に日本を飛び立ち、わずか35時間後にはメキシコの地に立っていた。実はこの時点では3日で事態を終息させ帰国できるものと考えていたが、メキシコ・ティファナの荒野にポツンと建つ工場に入った瞬間、その希望的観測は打ち砕かれた。
やるべきことは山積していた。一つは、工場内を走り回ってぎりぎり品質不具合にならない製品については使用してもらうよう、10数本ある生産ラインの各ラインリーダーへの説明、交渉を行うこと。それができなければ、不良品が次々と積み上がり、歩留まりは限りなく低下してしまう。同時に、品質不具合の根本の原因を究明し、台湾メーカーへ品質フィードバック・解析依頼を行った。また、近隣の倉庫や工場をかたっぱしから訪問し、製品の受け入れ検査用のクリーンスペースを確保した。さらに、品質不具合に伴い欠損した部品のリカバリー生産を台湾メーカーヘ要請。部品を最短時間で納入できるよう、空輸ルートを確保することも日課となった。
「次から次へと即断即決を迫られ、その上で複数のアクションも起こしていかないといけない。自分のジャッジ次第で数億円のロスが瞬時に発生する可能性もあり、ヒリヒリする毎日でした」
当社製品の品質不良、欠損でお客様の工場を止めてはならない。その想いが八巻を支えていた。結局、事態を終息させるまでの滞在期間は3カ月に及んだ。
「朝は6時に起きて21~22時まで働く。洋服も下着も3日分しか用意がなく、ホテルの浴室にある石鹸で洗っては着回す。おまけに外では、いきなり野犬に追いかけられる・・・まるでバックパッカーみたいな生活でした(苦笑)。いろんな意味で生涯初だらけの強烈な経験でしたが、振り返ると、自分にとって大きな糧になったと強く感じます」
圧倒的な困難を目の前に、諦めずに粘り強く打開策を模索し、さらに自分の責任でアクションを起こしていく。その中で、八巻は何事に対しても突破力を発揮できる商社パーソンへと覚醒した。この経験は今も八巻の自信の源となっている。

FAQ

01
私のシゴト

2018年、2020年にそれぞれ一社ずつ(Nanosys、Kyulux)ベンチャー投資を行いました。現在は投資先の事業が成功するよう、マーケティング、営業戦略立案、貿易実務、輸出先の法令対応等、実務面でサポートしています。

02
シゴトの醍醐味

自分が惚れさせていただいた技術・企業に対し、投資だけでなく、その後も営業担当として製品の拡販活動に携わることができます。“ゼロから育つまで”ビジネスに関わることができるので、やりがいも責任も強く感じられます。

03
大変なトコロ

エレクトロニクス業界は目まぐるしく変化しています。ここに身を置く我々は常に瞬時の判断を求められ、その時点でベストな解を選択しなければなりません。よく「走りながら考えろ」と言われますが、本当に息つく間もない時があります。

04
メッセージ

好奇心が強く、あらゆるものに興味を持てる方、どんな課題に対しても諦めずに粘り強く取り組める方、そんな方はぜひ、長瀬産業の門を叩いてみてください。やる気があれば若手でも裁量権を与えられ、チャレンジすることができます!

Profile

NORIYOSHI YAMAKI
八巻 憲儀

エレクトロニクス事業部
表示デバイス部
2007年入社
商学部商学科卒

旅行が好きで、直近ではインドネシアへ。好きな映画ジャンルはアクション映画。

*掲載されている情報や部署名は取材当時のものです