Recruitment information

アセット 1
リチウムイオン電池新しいモビリティ社会の実現
Mobility Segment

Material
TIM(Thermal
Interface Material)

電気自動車に欠かせない
リチウムイオン電池の放熱シート

自動車業界は今、過渡期にあります。それはガソリンから電池への燃料シフト。これは、世界の潮流と言っても過言はありません。それに伴い、ハイブリット車を含めた電気自動車のエネルギー源として用いられるリチウムイオン電池の世界的な需要が、堅調に伸びています。TIM(Thermal Interface Material)は、リチウムイオン電池で発生する熱を冷却システムへと逃す役割を担っており、電池の故障や劣化を防ぎ、寿命を延ばすために欠かせない素材です。マーケットには、性能・コスト・使用環境などに合わせて様々なTIMが存在します。私の立ち位置は、海外大手自動車メーカーと高い技術力を持つ日本の素材メーカーの間に立ち、需要と供給の架け橋となること。そして、TIMを含む様々な材料を国内外のお客様に提案し、電気自動車のさらなる普及に尽力していくことがミッションです。

Possibility
最終的に環境問題解決へ

ガソリン自動車を超える走行性能を
そして、新たなビジネスを

近年、より身近な存在となった電気自動車ですが、現時点ではガソリン自動車ほどの長距離が走れず、非常に高価となっています。リチウムイオン電池は、材料単体の性能ももちろん大事ですが、各部材の組み合わせが性能向上の鍵となります。ここで、長瀬産業のネットワークやノウハウが大きなアドバンテージとなっています。私たちのビジネスは、航続距離をはじめとする電気自動車の様々な走行機能をガソリン自動車に近づけ、最終的には追い越してゆく一端を担います。さらに言えば、自動車の環境性能向上はCO2削減などに直結し、人類が直面する地球環境問題の解決にも寄与していきます。長瀬産業では世のためになるビジネスを自らつくることができます。私の事業部でも水中ドローンを用いたビジネスや、新しいカーシェアリングの仕組みを模索しているメンバーがいます。私自身も、車が空を飛ぶ世界で何ができるか?を考えています。そうした既存事業の枠に囚われない自由度を活かし、新たなビジネスを生み出していきたいです。

Episode
商社とモノづくりのリアル

現場で知った私を取り巻く環境

「作れば作るほど赤字だ」
松島は当時、カーナビゲーションのディスプレイ部分に用いられる光学シート部品を担当していた。このビジネスにおける長瀬産業の立場は、材料をサプライヤーから仕入れてユーザーに届けるBuy & Sellではなく、カバーパネルと呼ばれる部品そのものを作り、品質保証までを行うメーカーポジション。松島は、素材メーカー、コーティングメーカー2社、印刷・切削メーカーの4社からなるサプライチェーンを構築し、取りまとめる責任者だった。このサプライチェーンマネジメントに奔走する松島が直面したのが、量産品の不良率だった。試作を経てスペックが固まった部品の初期量産現場から連絡を受けた松島は、地方にある生産工場へ急行した。
「原因が分かっていれば、対処できるのですが、調べてみると不良パターンが一つや二つでない。当時は、頭を抱えました」
こうした製品には当然納期があり、期日通りに部品を納品できなければカーナビゲーションの生産が止まる。不良率が高いと分かっていても、生産ラインを止められない事情が松島を追い詰めた。
「作れば作るほど赤字です。原因分析のため、現場に張り付きました」
ここで松島は、現場の本質を知ることになる・・・製品が生産されていくプロセスの詳細、現場を支えるプロフェッショナルたちの存在、何より自分のビジネスが多くの協力者によって成り立っていることを体感した。そんな中、事態を好転させるきっかけとなったのは、この製品の最終工程を担う加工メーカーの担当者の存在だった。
「製品の検査を行った数は累計1万以上。その都度、原因分析・対策立案を行ったのですが、彼が力になってくれました。彼がいなかったら、彼のアイデアがなかったら、事態はもっと悪化していたはずです。本当に頼りになる人・・・感謝しかありません」
長瀬産業の経営理念にある、誠実正道。救いの手が差し伸べられたのは、松島が日頃からこの言葉を大切にし、実践してきたからだろう。事態が収束して数ヶ月後、このビジネスは着実に利益を生むようになっていた。
「精神的にも肉体的にもタフな仕事でしたが、最終的に長瀬産業はもちろん、お客様・サプライヤー様3方に、しっかりと利益をもたらすことができ、ご満足いただけたことは大きな自信となりました。何より現場に身を置いて、自分たちのビジネスが本当に多くの人に支えられ成り立っていることを、実感できました」
自分のビジネスの社会貢献性を実感するのは、なかなか難しいと彼は言う。しかし、目の前のお客様やサプライヤー様にご満足いただいた先にこそ、それはある。彼はそう信じている。

FAQ

01
私のシゴト

リチウムイオン電池および次世代電池として期待される全固体電池向けに、各種材料を様々なお客様に提案しています。市場の拡大が見込まれる2次電池産業で、長瀬産業の存在感を高めていくことが私のミッションです。

02
シゴトの醍醐味

自分で立てた目標を達成できた時や、苦楽を共にした社内外の仲間と酌み交わすお酒の時間に、やりがいを感じます。また、やる気さえあればなんでもやらせてくれる風土が、結果として長瀬産業で仕事をする醍醐味につながっているように思います。

03
大変なトコロ

人と人が織りなす仕事の架け橋という立場上、どうしても意見や主張が折り合わずに板挟みに合うことがあります。それを取りまとめる時に苦労を感じます。関係者すべてが満足できるようにビジネスをコントロールしていくのは、やはり難しいと感じます。

04
メッセージ

190年以上の歴史を持つ長瀬産業ですが、まだまだこれからです。皆さんと共に社会の未来をつくっていけること楽しみにしています。コロナ禍の影響もあり、就活が大変だと思いますが、気軽に長瀬産業の扉を叩いてみてください。

Profile

HIROKI MATSUSHIMA
松島央樹

モビリティソリューションズ事業部
先進モビリティ部 xEV課
2012年入社
工学研究科都市社会工学専攻修了

息子が乗り物好きなため、新幹線・飛行機・船などを見せに色々な所へ出かけている。

*掲載されている情報や部署名は取材当時のものです