皆さん、入社おめでとうございます。
皆さんを今日、長瀬グループの新しいメンバーとして迎えられることを大変嬉しく思います。

今日は約百名の新しいメンバーがグループに加わりました。その内、約4割が単体の長瀬産業、6割が主に製造関連のグループ会社に属しています。

今、皆さんはそれぞれの会社ごとに縦に並んでいます。横の列を見てください。必ず違う会社の人たちが混ざっています。グループのそれぞれの会社は皆、別の業界や別の地域、そして別の機能を担っています。 だから皆さんはこれから別の会社の所属になった人たちとは会う機会が無いかもしれません。しかし皆さんは今日、一緒にグループに加わった仲間であり、「同期の桜」という事を意識し、大切にして欲しいと思います。そして、もしどこかで再会したり、一緒に仕事をする機会がある際は、是非互いに協力し、助け合って下さい。

皆さんのように卒業と同時に4月に一斉に入社する人たちの他にも、中途でグループに加わる人たちが沢山います。また、海外ではこのように一斉に新入社員を採ることはしないので、年間を通じて多くの人がグループに加わります。海外のグループの仲間とも積極的に交流して欲しいと思います。そうすることにより、皆さんは違う物の見方、考え方などの、いわゆる多様性を学ぶことができます。海外のスタッフの中にも、知識、語学など非常に高いレベルを持っている人たちが沢山います。そして非常にハングリーで、高い志を持ち、自分の会社、社会、そして国の発展に貢献したいと真剣に思っている人たちがいます。 皆さんが学ぶところは多いと思います。

現在、ナガセグループの売上は、国内と海外が大体半々となっています。海外の比率は年々高くなっています。皆さんがこれから担当する仕事は、仮にそれが海外とは関係ないように見えても、必ず何らかの繋がりがあります。皆さんは、これからいかなる仕事に携わっても、必ずその仕事のグローバルな位置づけ、世界の動きがその仕事にどのように関わっているのかを意識してください。

世界では今、TPPなど多国間、あるいは2国間の国際協定が数多く議論され、交渉されています。これから世界はますます垣根が低くなり、物や情報の行き来が速くなり、そして競争が激しくなるでしょう。その中で皆さんはこれから新しいビジネス、新しい仕組み、新しいルールを自分たちで創って行かねばなりません。その為には、先ずはしっかり勉強し、仕事を覚え、何事にも興味を持ち、チャレンジをし続けてほしいと思います。

皆さんが将来、グローバルリーダーとしてナガセグループの成長に貢献することを楽しみにしています。
皆で元気に頑張りましょう。