Our Value

our value:Identify, Develop, Expand

まだ誰も気づいていないビジネスの種を見つけ、新たな価値を生むビジネスへと育み、世界中に拡げ、人々へ価値を届ける。『見つけ、育み、拡げる』NAGASEグループの「提供価値」は、このプロセスによって生まれ、高められています。私たちはこれからも、この考え方を大切にして社会に価値を提供し続けます。まだ誰も気づいていないビジネスの種を見つけ、新たな価値を生むビジネスへと育み、世界中に拡げ、人々へ価値を届ける。『見つけ、育み、拡げる』NAGASEグループの「提供価値」は、このプロセスによって生まれ、高められています。私たちはこれからも、この考え方を大切にして社会に価値を提供し続けます。

Identify

課題解決への熱意が「見つけ」を可能にする

「まずは、NAGASEに聞いてみよう」。私たちは、お取引先からそういわれる存在でありたいと考えています。創業以来、様々な領域で課題解決に取り組んできた蓄積が、新しい技術やビジネスの種を見つける「目利き力」につながっています。NAGASEグループはこれからも、時代が求める「見つけ」を重ねていきます。

History

いつの時代も、未来に必要とされる技術を見つけてきた

当社と取引を始めた頃のイーストマン・コダック本社

海外メーカーとの関係を構築した黎明期

化学の可能性を追い求めて

NAGASEグループはその黎明期に、化学の可能性を追い求め海外有力メーカーとのパートナーシップにいち早く目を向けました。1900年にはスイスのバーゼル化学工業社(当時・チバ社)と取引を開始し、1901年にはリヨンに出張所を開設。当時の日本企業のなかでも極めて先進的な取り組みでした。その後も同社との取引は拡大し、1951年には電気絶縁特性を持つエポキシ樹脂の輸入販売をスタート。これが現在のエレクトロニクス事業の展開へとつながります。

また、映像文化の発展を見据え、映画用生フィルムにも着目し、1923年に米国のイーストマン・コダック社との取引を開始。輸入したフィルムを現像する技術が、半導体ビジネスの基盤技術となりました。

ゼネラルエレクトリック社

エンプラの可能性を見出す

GE社とのパートナーシップ

1968年、NAGASEグループは米国のゼネラルエレクトリック社(GE社)と代理店契約を締結しました。当時の「プラスチック」は塩化ビニルやポリエチレン、ポリスチレンなどの汎用樹脂が主流でしたが、NAGASEは当時、日本産業界の発展には機能性の高い「エンジニアリングプラスチック(エンプラ)」が不可欠との想いを持っていました。

そうしたなか、米国でエンプラを取り扱うGE社が、日本におけるパートナーを探しており、綿密な調査の末、日本において最も信頼できるパートナーとしてNAGASEグループを指名。代理店契約を締結する運びとなりました。

GE社とのビジネスは、業界におけるNAGASEの知名度を飛躍させ、その後のアジアでの拠点拡大にも大きく貢献しました。

Now & Future

これからも、次世代のビジネスの種を見つけていく

次世代情報通信関連ビジネスへの挑戦

5Gのさらに先へ

超高速大容量、超低遅延、多数同時接続を実現する5G(第5世代移動通信システム)への移行が注目されるなか、NAGASEグループは、5Gに関する様々な設備、デバイスにおいて、私たちの基盤技術が重要な役割を果たすと考え、開発を進めています。また、さらにその先の6G(2027年頃に実現するとされる、第6世代移動通信システム)がもたらす変化も見据え、M&Aの推進、コアテクノロジーの開発に全力を注いでいます。

次世代情報通信関連ビジネスが目指すのは、「スマートシティ」の実現です。これを通じて「人々が快適に暮らせる安心・安全で温もりある社会」に貢献していきます。

→詳細は「特集:次世代ビジネスへの取り組み Case1」をご覧ください

将来のビジネスの核をつくる

NVC( New Value Creation)室

NAGASEグループの将来のビジネスの核をつくることが、2017年4月に設置したNVC (New Value Creation)室のミッションです。その名が示す通り、NAGASEグループのイノベーションを推進し、事業部を横断したコラボレーションによって、将来のビジネスの核となる新たな価値の創造を目指しています。

NVC室における3年間の取り組みからは、具体的なサービスとして実を結びつつあるものもあります。一例として挙げられるのが、IBM社と共同開発を進めている「マテリアルズ・インフォマティクス(MI)」。これは最先端のデータ処理技術と材料科学を融合した、新しい材料開発サービスであり、今後の市場投入に向け準備を進めています。

→詳細は「特集:次世代ビジネスへの取り組み Case2」をご覧ください

Develop

半歩先を行くグループ力が叶える「育み」

モノをただ仕入れて売るのではなく、NAGASEならではの価値を加えることが私たちの存在意義。NAGASEグループは商社であると同時に、メーカー群が持つ尖った技術力や、研究開発力を強みとしています。見つけた種を、新しい価値が生み出されるビジネスへと成長させる―。NAGASEにはビジネスを「育む」プレーヤーがそろっています。

Manufacturing 製造

見つけた種を新しい価値にする技術力

コア技術×発想力

ナガセケムテックス(株)

代表取締役社長

藤井 悟

NAGASEグループの中核製造子会社であるナガセケムテックス(株)は、エレクトロニクスやバイオなど多領域で独創的な技術を持つ企業です。エポキシなどの機能樹脂、半導体関連のフォトリソ材料、導電コーティングなどの機能化学品、食品用酵素などの生化学品を事業領域とし、世界初の開発や国内シェア1位の技術でグループのイノベーションを支えています。大学や研究機関、パートナー企業とも積極的に連携し、新たな要素技術の導入に努めています。

私たちは、NAGASEのメンバーと緊密に連携することで、顧客ニーズにスピーディーに応えると同時に気づきを提供しています。注力するバイオマテリアル分野では、身体に有害な「エンドトキシン」を様々な素材から除去・低減化する技術を開発。医療機器分野などでの需要増を見込み、幅広い顧客ニーズを吸い上げて製品群を拡充しています。私たちが強みを持つ素材・技術に、お客様の「声」から生まれる発想を掛け合わせ、技術の「種」を価値あるビジネスに育てていきます。

お客様と生み出すイノベーション

2019年9月に開設したNPiC(Nagase ChemteX Process innovation Center)は、各種装置を用いたプロセス開発が可能な「アプリケーションラボ」と、アイデアを即座に共有できる「ユニバーサルデザインの執務室」を配し、当社開発者とお客様との自由なイノベーションを活かす空間です。アイデアの具現化まで一貫して行い、新たな機能性樹脂の開発に努めます。

機能樹脂事業

エポキシ樹脂接着剤・封止剤(シート状、液状)

精密加工材料事業

レジスト、現像液、エッチャント、剥離剤、3Dプリンター材料

機能化学品事業

透明導電性コーティング剤、アクリルエラストマー、特殊エポキシ樹脂

生化学品事業

食品用酵素、工業用酵素、生活用酵素、リン脂質

ナガセケムテックス(株) / Nagase ChemteX Corporation(NCX)

https://www.nagasechemtex.co.jp

設立:1970年
生産・開発拠点:国内 (3)、中国 (2)、欧州、(1)、米州 (1)
従業員数:581名

R&D 研究開発

多様な視点と研究開発力で事業化を追求する

バイオの知見を最先端の技術と融合

ナガセR&Dセンター

センター長

劉 暁麗

ナガセR&Dセンターは、グループの知を集中させ、開発・生産から販売まで一貫した企業活動を推進する目的で1990年に設立されました。2013年からはバイオテクノロジー分野の研究開発に注力しており、分子生物学、応用微生物学、遺伝子工学、たんぱく工学、バイオインフォマティクス、発酵工学、代謝工学などの研究体制が整っています。グループ各社の製品開発サポートにとどまらず当センター発の事業も生まれており、独自の放線菌の発酵技術で量産化に成功した、エイジングケア効果が期待される「トレハンジェリン」は、ナガセケムテックスの製品として近く上市予定です。

また、長寿ビタミンといわれる「エルゴチオネイン」は、抗酸化作用をはじめ様々な効果が認められ、食品や化粧品、医薬品への応用が期待されています。私たちの強みである微生物発酵を利用して、環境に配慮しつつ、この大量生産を目指して研究開発を進めています。

ナガセR&Dセンター

https://www.nagase.co.jp/enterprise/nagase-r-and-d-center/

設立:1990年

オープンイノベーションの場をお客様に提供

ナガセアプリケーションワークショップ(NAW)

所長

谷口 明広

ナガセアプリケーションワークショップは、商社が運営するラボならではの自由な発想を持ったオープンイノベーションラボです。お客様の開発パートナーとしてユニークな新技術や新素材の評価・分析、機能付与の処方開発、新たなコンセプトのカラーデザイン提案、新規用途開発などを推進。自動車、OA、電機・電子、住宅設備、包材等の市場に向け、素材、加工メーカーや大学と連携しています。

今後は、ESGへの取り組みとして環境分野のテーマに注力し、NAGASEグループのビジネスモデル構築を目指して新たな技術・素材の開発を進めます。さらに、ラボ機能のグローバルなグループ連携も視野に入れて活動しています。

ナガセアプリケーションワークショップ(NAW)

https://www.nagase.co.jp/enterprise/naw/

設立:2007年

Expand

分野、国を超えていく「化学反応」

技術・製品を、従来と異なる分野に応用すること。これは、幅広い事業領域でビジネスを展開するNAGASEに浸透する発想です。また、ビジネスを様々な国のニーズに合わせて展開するノウハウも、私たちの強みです。NAGASEグループには、ビジネスの可能性を大きく「拡げる」力があるのです。

Global Network

グローバルネットワークで必要とされる場所に価値を届ける

日本

NAGASEグループのグローバルネットワークの中心として、基盤事業のみならずAIや次世代情報通信関連ビジネスなど新たな分野にも積極的に展開しています。

グレーターチャイナ

NAGASEグループの国外エリアにおいて最大の売上規模を誇り、現在は半導体、モビリティ、エレクトロニクス、ライフ&ヘルスケアという4つの事業に注力しています。

ASEAN&中東

合成樹脂やモビリティ関連の基盤事業の高付加価値化を推進。食品素材事業ではアプリケーションラボや多様な商材により顧客の課題解決を目指します。

米州

2019年に加わったPrinovaをはじめとしたグループの研究開発力とネットワークを活用し、食品素材事業分野を中心に、グループ内でのシナジー創出を目指しています。

欧州

医薬品・化学品事業を主軸に展開。前者では欧州発の医薬原料の日本への輸出に注力し、後者では環境負荷の高い製品をバイオケミカルに置き換え、環境への配慮を推進しています。

韓国

韓国が世界的に競争力を持つ半導体などのエレクトロニクス事業を主軸に展開。NAGASEグループのネットワークを活かし、韓国製品のグローバル展開も推進しています。

連結売上高

7,995億円

海外/3,971億円

海外売上高比率

49.7%

拠点数

30ヵ国・
地域
 124

製造会社数

15ヵ国・
地域
 60

販売・サービス会社数

28ヵ国・
地域
 64

連結従業員数

7,207

海外/3,284名

→国内・海外のNAGASEグループについてくわしくはこちら

統合報告書2020

一括ダウンロード

統合報告書2020 一括ダウンロードPDF(5.5MB)

分割ダウンロード

  • 編集方針・目次(536KB)

  • NAGASEの提供価値(1.3MB)

    Our Value | Identify /見つけ | Develop /育み | Expand /拡げる | Driving Our Value/価値を、未来へ

  • マネジメントメッセージ(771KB)

    CEO Message/トップメッセージ | CFO Message/管理担当取締役メッセージ

  • 価値創造ストーリー(1.5MB)

    NAGASEグループの価値創造ストーリー | 1. Our Philosophy/経営の「拠り所」| 2. Our Business Model/ビジネスモデル | 3. Our Roadmap of Growth/成長戦略 | 4. Our Sustainability Management/サステナビリティ経営 | 5. Our Destination/NAGASEグループが目指すもの

  • 経営・サステナビリティ(1.1MB)

    Our Board/役員紹介 | 社外取締役インタビュー | コーポレート・ガバナンス | コンプライアンス | リスクマネジメント、責任あるサプライチェーン | 環境価値の創出 | イノベーション | 社会価値の創出 | 社会貢献活動

  • 事業ポートフォリオ(1.6MB)

    事業一覧 | 機能素材セグメント | 加工材料セグメント | 電子セグメント | モビリティ・エネルギーセグメント | 生活関連セグメント | 地域別戦略

  • データ・セクション(719KB)

    11年間の主要財務データ | NAGASEグループの歩み | 主なグループ会社・事業所一覧 | 株式情報 | 会社情報