三幸製菓株式会社は、環境負荷低減を目的に、同社荒川工場(新潟県村上市長政 63-1)に、長瀬産業株式会社が提供する工場排水ソリューションを導入しました。

長瀬産業は、かねてより三幸製菓の課題であった「工場排水の廃棄物である汚泥の削減」と、「排水設備にかかるエネルギー低減」を解決するため、排水設備の現状調査を行い、2024 年 7 月、ターボブロワおよび汚泥脱水機を荒川工場に導入しました。既存のルーツブロワ 5 台を同ターボブロワ 2台に置き換え、風量を適切な数値に調整したところ、曝気に係る消費電力が従来から 30%以上削減されました。省エネ・省スペース・低騒音・低振動化により、現場の作業環境改善においても効果が確認されています。
また、汚泥脱水機においては新型に更新入れ替えし、運転時間を短縮しながら処理の最適化を図りました。これまで安定しなかった汚泥含水率を従来の 89%程度から 80%程度に抑え
て維持できるようになり、産業廃棄物として処理する汚泥の量が削減されています。

長瀬産業は、グループ内に製造機能を有しており、工場運営における環境対応や工場排水処理のノウハウを活かしたソリューションを提供しています。本取り組みは、地域に根差す製造業者として環境負荷軽減に取り組む三幸製菓が、長瀬産業に汚泥処理の改善へ向けた調査・検討を依頼したことからスタートしました。今後は、CO2 排出量の削減を見据えたさらなる省電力化を視野に入れ、長期的な運転改善に取り組むとともに、日常的な運転管理やメンテナンスが容易にできる改良にも着手していきます。

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