汚染防止と資源循環に対する基本的な考え方
汚染防止
NAGASEグループでは、関連法規である大気汚染防止法、水質汚濁防止法や各自治体の条例、協定などで定められた基準値よりも厳しい自主管理値を設定し、その遵守に努めています。汚染物質の排出抑制を図り、自然環境の維持・保全に積極的に取り組みます。
資源循環
NAGASEグループでは、環境方針で「エネルギー・水の節減をはじめとした省資源および廃棄物の削減・リサイクルに取り組む」ことを掲げています。資源・エネルギーの投入量と廃棄量を抑え、循環の中で付加価値を生み出し、経済成長と環境負荷低減の両立を目指すサーキュラーエコノミーに取り組みます。
目標と進捗
原材料・廃棄物の削減のための目標と実績
開示項目 | 目標項目 | バウンダリー | 2020年度目標 | 2020年度実績 |
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原材料 | 紙の使用量 | 単体(東京本社) |
【定性】 NAGASEグループ環境方針(2.環境に配慮した事業推進)に沿って、オフィスにおける紙の使用量削減に取り組む。 |
【定性】 達成 【定量】 達成 65%減 (前年比) |
廃棄物 | 事務系一般廃棄物リサイクル率 | 単体(東京本社) |
【定性】 NAGASEグループ環境方針(2.環境に配慮した事業推進)に沿って、オフィスにおけるリサイクル率の向上に取り組む。 【定量】 リサイクル率80%以上 |
【定量】 達成 82.4% |
事務系一般廃棄物排出量 | 単体(東京本社) | 【定性】 NAGASEグループ環境方針(2.環境に配慮した事業推進)に沿って、オフィスにおける廃棄物排出量の削減に取り組む。 | - |
紙の使用量、リサイクル率、事務系一般廃棄物排出量データについては、こちらをご確認ください。
国連食料システムサミット(FSS)への支持
(株)林原
(株)林原は、全ての持続可能な開発目標の達成に向け、持続可能な食料システムへの変革と具体的な行動を推進するために開催される国連食料システムサミット(FSS)への支持を表明しています。同社は、すべての生命の健康と未来の食を豊かにするため、持続的な食料システム、特に「質(栄養)・量(供給)両面にわたる食料安全保障」の実現に貢献します。同社が長く培ってきた酵素利用技術の強みとバイオテクノロジーから生まれた自然由来の素材を活かし、栄養価の高い食品開発を促進します。また、フードロス低減や農畜産物の生産性を向上し、安定的な食料確保に取り組みます。
(株)林原の廃棄物リサイクルの取り組み
(株)林原では各生産拠点で発生する廃棄物のリサイクルに積極的に取り組んでいます。例えば、製造装置から発生する金属ゴミは金属リサイクル業者へ提供、また、排水の浄化設備から発生する排水汚泥はたい肥、肥料などを製造する業者の原材料として提供しており、廃棄物の有効利用について他社と協働を通して推進しております。その結果、各生産拠点において、(株)林原における産業廃棄物のリサイクル率は約98%で推移しております。
汚染に関する目標と実績
開示項目 | 目標項目 | バウンダリー | 2020年度目標 | 2020年度実績 |
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汚染 | 新規投資 | 単体 | NAGASEグループ環境方針(1.環境法規制等の順守)に沿って、事業活動の推進にあたっては、汚染物質の排出抑制など汚染の防止に努め、環境関連の法律、条例及びその他法規制等を順守する。 | 達成 |
生産 | グループ |
【定性】 NAGASEグループ環境方針(2.環境に配慮した事業推進)に沿って、生産現場における汚染物質の排出抑制など汚染の防止に努め、生産活動を行う。 |
達成 |
VOC(大気汚染物質)排出量データについては、こちらをご確認ください。
取り組み事例
(株)アイエンス「デオライザー」による大気汚染・悪臭防止
NAGASEグループでは、生産現場における大気汚染・悪臭防止へのソリューション提供について重要な課題であると捉えています。NAGASEグループの関連会社である(株)アイエンスのスクラバー(大気汚染・悪臭の防止を目的とした装置)「デオライザー」は、水膜で100%気液接触が可能なカートリッジ式スクリーンを採用しています。40mm前後の水膜で、排ガスをシャットアウトし、また排水処理で定評のあるアクアブラスターを搭載し水の腐敗を防止して、循環水の長期利用を可能な地球環境にやさしく高性能なスクラバーで、多くの工場で採用され、臭気物質に幅広く対応しています。今後も「デオライザー」の普及、推進により汚染防止に貢献してまいります。
【第47回優秀環境装置表彰・中小企業庁長官賞を受賞】
アイエンスのデオライザーが第47回優秀環境装置表彰・中小企業庁長官賞を受賞いたしました。詳細はこちらからご確認ください。

「TREHA®」活用による持続可能な食料システムの構築
NAGASEグループでは、持続可能な食料システムの構築について重要な課題であると捉えています。グループ会社林原の「TREHA®」は、食料システムの食品生産・加工・流通・消費のプロセスにいて、食品生産量の向上と食品破棄量の減少に大きく貢献しています。「TREHA®」の働きとして、食品生産では家畜の飼料や作物の肥料として農作物の成長促進に貢献し、流通では野菜や果物の組織安定化に寄与し水分をキープして新鮮さをより長く保つ働きを有しています。今後も「TREHA®」を活用した持続可能な食料システムの構築により、資源循環に貢献してまいります。
