長瀬産業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:上島宏之、以下「長瀬産業」)、千代田 ホールディングス株式会社、富士加飾株式会社、株式会社 UCHIDA は、4社の協業により、航空機や車な どに広く使用される炭素繊維強化プラスチックス(CFRP=Carbon Fiber Reinforced Plastics)で成形され たレーシングカーの部品から樹脂部分を取り除き、炭素繊維の長さや形を保ったまま抽出して樹脂を含 浸しなおすことで部品の破損部分やキズを再生(リフォーミング)する技術を開発しました。
CFRP は、炭素繊維を熱硬化性樹脂で固めた複合材料。軽くて強度が高いのが特徴ですが、部品が破損 すると修復が難しく、廃棄の際も焼却に大量のエネルギーが必要となることなどから、多くが埋め立て 処分されています。このため、車体部分を中心に CFRP 部品が使用されているモーターレース業界におい ても、レース中に損傷した部品の持続可能な廃棄が課題となっています 。
4社はこのたび、電気自動車の F1 と呼ばれる Formula E に参画する米国のレーシングチームで、長瀬 産業が協賛する「Andretti Formula E(アンドレッティ・フォーミュラ・イー)」の協力を得て、破損頻度 が高いフロントウィングを入手(写真)。富士加飾が有する、CFRP部品の樹脂部分を炭化させて除去し炭 素繊維の形状を保って抽出する特許技術と、モーターレース部品製造の実績がある UCHIDA が有 する、炭素繊維への樹脂の再含浸技術の組み合わせにより、CFRP 部品の形状に再生することに初めて成 功しました。
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