皆さん、入社おめでとうございます。
皆さんを今日、ナガセグループの新しいメンバーとして迎えられることを大変嬉しく思っています。

今年の入社式は、初めての試みとして長瀬産業単体だけでなく、ナガセグループの出来るだけ多くのグループ会社の新しいメンバーにも加わってもらい、グループの入社式としました。皆さんに、自分が入社したのは、それぞれの会社だけれども、実はこういうグループの一員となったのだという事を実感して欲しかったからです。

ナガセグループは、長瀬産業単体の約1,000名、国内のグループ会社の約2,600名、海外のグループ会社の約2,000名の、トータル約5,600名のメンバーから成り立っています。 この、世界中で約5,600名のグループ各社とそのメンバーは、それぞれの地域の特性や機能を活かし、互いに協力し合って、担当する事業の発展に努めています。皆さんは、今日新しくそのメンバーの仲間入りをしたわけですが、みんなが同期の仲間としてこれからお互いに助け合い、協力し合って欲しいと思います。

グループの中核である長瀬産業は今年、創業180周年を迎えます。京都で、染料問屋としてスタートした事業が、これまで存続、発展してこられたのは、常に時代を先取りして自ら変革を続け、企業理念である『誠実に正道を歩む』を実践し続けてきたからです。

今年ナガセグループに、岡山の『林原』の新しい仲間、600人が加わりました。天然の染料で始まった事業が、石油などを原料とする有機化学品を主体に変わってこれまで発展して来ましたが、これから、バイオの技術を使った、環境やエネルギーなどを配慮した事業を加え、発展させてグループのもうひとつの柱にしていきたいと考えています。

皆さんご承知のように、日本は昨年の東日本大震災と原発事故の影響を引きずり、世界の中での存在感が落ちてきています。また、世界でも政治、経済など様々な面で不透明な状態が続いています。ナガセグループはこれまで180年、さまざまな困難を乗り越えてきました。これからもお客様や業界、そして社会の求めるユニークで価値のある商品やサービスを提供し続け、発展することで社会への貢献を続けていきます。皆さんには将来、その中心となって活躍してもらわなければなりません。

皆さんは、これからそれぞれの持ち場でしっかりと勉強し、グループの仲間と協力しながら次の世代のナガセグループの発展を担っていってください。