皆さん、入社おめでとうございます。
皆さんを今日、ナガセグループの新しいメンバーとして迎えられることを大変嬉しく思っています。

今年の入社式には長瀬産業に入社した人と、グループ会社に入社した人がほぼ同数出席してくれています。ナガセグループは、世界で約5,600名のメンバーがいます。

この10年ほど、グループとして、特に製造関連の機能強化に力を入れてきました。それは、従来から商社として持っている販売の力や世界に広がるネットワーク、ケミカル、エレクトロニクス、自動車をはじめとする広い業界での取引先との信頼関係、そして技術を大切にし、それをベースにビジネスを創造する力に加えて、物を造るという機能を高めることで、マーケットや顧客により高い品質のサービスを提供する、そして社会に貢献することを目指しているからです。今日もナガセケムテックス、林原、セツナン化成、ナガセ医薬品の製造関連グループの皆さんが参加してくれています。

いま、皆さんご存知の通り日本では、いわゆる『アベノミクス』によって円安、株高が進み、何となく明るい雰囲気が漂っています。しかし、実態の経済が必ずしも良くなっている訳ではありません。ナガセグループが関わっている業界、例えばケミカル、エレクトロニクスなどの分野は引き続き低迷しており、グループの国内での売り上げも昨年の終わりごろから低い状態が続いています。また世界でも、中国の成長の鈍化、ヨーロッパの金融不安の影響などで、先行きの経済環境は不透明な状態が続いています。

そういった環境の中でも、ナガセグループは商社機能と製造機能のフュージョン(融合)を目指して、機能を高めていきます。また、現在主体の有機化学、エレクトロニクス、自動車、などに加えて、バイオケミカルをベースとした食品、化粧品、医薬品などのいわゆる生活関連の分野にも力を入れていきます。『誠実に正道を歩む』というグループの理念を守りながら、新しい事業を創っていきます。

皆さんは、これからそれぞれの持ち場でしっかりと勉強し、早くそれぞれの力を発揮してグループの発展に貢献出来るようになってください。そしていつになっても、今日ここにみんなが集まり、同期の仲間としてスタートを切ったことを忘れず、互いに助け合い、協力し合って欲しいと思います。

皆さんとこれから一緒に仕事をすることを楽しみにしています。みんなで元気に頑張りましょう。