ブラインドマラソン

和⽥ 伸也 選⼿

当社所属

プロフィール

大阪府出身の陸上競技(視覚障害)の選手。
2018年9月に長瀬産業に入社。
2021年8月、東京2020パラリンピック競技大会 1500m (T11)で銀メダル、5000m(T11)で銅メダルを獲得。
2022年2月の「第70回記念別府大分毎日マラソン大会」でマラソンのT11世界記録を更新。
ニュースリリース:和田伸也選手 第70回記念別府大分毎日マラソン大会結果について

高校生の頃に網膜色素変性症と診断され、大学在学中に視力を失う。点字で勉強を続け大学院に進学、その後点字図書館の正規職員として勤務する傍ら、京都のランニングチームの練習会に参加したことがきっかけとなり、28歳から本格的に競技を始める。2009年度から日本ブラインドマラソン協会強化指定選手。T11クラスのマラソン(フルマラソンおよびハーフ通過タイム)の世界記録、1500m、800mのアジア記録を保持。大阪スポーツ賞優秀選手賞、京都市スポーツ栄誉賞など数々の賞を受賞。全国各地で講演活動など行う。

2012年ロンドンパラリンピック5000mで銅メダル、2016年リオパラリンピック1500m、5000m、マラソンの3種目で入賞。東京2020パラリンピック競技大会では、1500m(T11)で銀メダル、5000m(T11)で銅メダルを獲得、4大会連続の出場となった。

SNS

動画

2019年11月撮影(※動画中のパラリンピックの日程は、延期前のものです)

Story

ラグビー部に所属していた高校2年生のときに網膜色素変性症(徐々に視野が狭くなり、視力を失うこともある病気)と診断され、中途失明により全盲となった和田選手が走り始めたきっかけは、京都のランニングチームとの出会いでした。和田選手にとって走ることは、体も心も元気になれることだけでなく、「多数のガイドランナーやブラインドランナーとの交流によって仲間の輪が広がり、更に元気になり、人生も豊かになれます」と語り、何事もプラスに変えていく和田選手の思考の原動力となっています。

今は東京パラでの金メダル獲得を目標に掲げ、日々トレーニングにまい進しています。その先には、ランニング・マラソンと出会ったことで人生が救われたという想いから、視覚障がい者への理解が深まるような活動を通じて「社会への恩返しがしたい」と語る和田選手。座右の銘である「前へ」という言葉は、「1歩1歩着実に前進を続ければ、きっと道はひらけてくる」と考える和田選手の価値観そのもので、中途失明という壁を乗り越え、日常生活を取り戻し、さらにその先の未来に向かって走り続けています。